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倍音 HARMONIC 独語HARMONISCHE OBERTONE

ピアノの音は基音の振動数の他に多くの異なる振動数を持った音と複合されている。その構造の中で基音の整数倍音の振動数をもつ音を指しますが、日常的には上音または部分音(PARCIAL)と呼ばれてる。その理由は基音の振動数の整数倍よりも必ずピッチが高くなるので、倍音と呼ばず「上音」とよぶならわしとなっている。

パイロットPILOT 独語PILOTE

「キャプスタン」または「ダウル」と呼ばれる。鍵盤の後方部に取り付けられアクションの底部ウェイペンヒールに接触してこれを持ち上げる役目をする。静止時、グランドではウェイペンを支えるようも接しているが、たて型では紙一枚の隙間があった方が良いほどで、決して持ち上げ気味であってはならない。木またはプラスチック円筒状で側面に穴があいた真鍮製の部品で鍵盤にねじこまれており、同様にして調節する。どちらも上面は球面上に作られ、ウェイペンヒールのフェルトの摩擦を出来るだけ少なくするように考慮されている。

バック BACk

ピアノの背面つまり弦と響板がフレーム、支柱などと共に楽器としての構成をなし組立て終わった状態。いわばバイオリンの本体にあたる。弓にあたるアックション、鍵盤などと外装材がとりつけられてピアノになる。

バックチェック BACH CHECK 独語FANGER

縦型ではウェイペンに取り付けられているが、グランドピアノでは鍵盤には後端にあり、打弦してはねかえってくるハンマーを皮革部の摩擦によってキャッチし、連打を可能にする。縦型ではバットについているキャッチャーを厚いフェルトの付いたこの部分がキャッチする、どちらも位置、角度の適切な調整が必要で、タッチに大きな影響がある。

バットプレート BUTTPLATE 独語HAMMERNUSSPLACHEN

バットのフレンジのセンターピンを固定させている金属小片で縦型のアクション部品。1920年頃までのピアノにはこれがついていないものがある。

バランサー BALANCER

グランドピアノのアクションの部品名。「レペティションレバー」の別名

バランスピン BALANCE PIN 独語WAAGEBALKENSTIFE

「バランスキーピン」ともいう。鍵盤のテコの運動の支点になる。名元にはクロース地と紙のパンチングがはめられているがクロースパンチングは運動するキーの衝撃作用として雑音をふせいでおり、紙パンチングはキーの高さ調節をおこなっている。

パンチング PUNCHING

織布または紙のドーナツ型に打ち抜いたもの。鍵盤のフロントピンやバランスピンの根元へ差し込んでキーの深さ、高さを調整し衝撃の用も果たす。

ハンマーバット HAMMER BATT 独語HAMMERNUSS

たて型の部品。ハンマーシャンク、キャッチャーなどがとりつけられてある木片。フレンジでウィペン同様センターレールにビス止めされる。ジャックで突き上げられて回転運動をするが、湿度の影響を受けると動きがぶり、甚だしい時は停止する。これをバットスティックといい、連打がきかなくなったり音がでなくなったりする原因の一つである。

ビート BEAT 独語SCHWEBUNG

二つの音が同音または協和する音の近くにあるとき、うなりが発生する。ピアノの調律者はこのうなりをできるだけ正確に聞き音程を定めたり、検査の目的でならしてある。

ハンマーシャンク HAMMERSHANK 独語HAMMERSTIEL

ハンマーの柄にあたる部分であるが、軽く丈夫で狂いが少なく、適当な弾性をもtっている事を要求される。しな材またはかえで材の均質のものを使用する。縦型の場合は円筒形であるが、グランドの場合はフレンジが接続されており、特殊な形をしている。稀には打弦の衝撃で折れる事がある。

ハンマー整形 FILING 

ハンマーヘッドの形を整える事。ハンマーヘッドは使用すると弦の当たった「痕跡」が溝の様に刻まれていくが、深く喰い込んで摩擦や変形がすすんでいると音色に極めて悪い影響を与える。これを除くために「やりかけ」をおこない、一まわり小さくして適正な形状を作りなおさなくてはならいない。使用の激しいピアノはたびたび行う必要があり、そのたびにハンマーヘッドは小さく軽くなってしまうので、ハンマーヘッドの交換が必要になってくる。

ヒッチピン HITCH PIN 独語PLATTENSTIFTE

フレームに打ち込まれている金属のピン。低音部は巻線の下端の巻目がはめ込まれ、中高音部はここで折り返されているのが普通である。稀には、全弦にわたり巻き目をつくって一本かけにしてあるピアノもある。弦かこの根もとにしっかりかけれていないと張力に負けてピンが途中から折れる事がある。

ピン板 PIN BLOCK 

チューニングピンが打ち込まれている楓材、ぶな材などの合わせ板。4枚から十数枚まで木目の方向を違えて組み合わせる。含水率を10%前後までの乾燥させる。「レストプランク」と呼ばれる。

ヒンジ HINGE

蝶番のことピアノの横幅に近いロングヒンジは、たて型に2ヶ所、グランドピアノでは大屋根と言われるトップボードについている。金属音の共鳴をおこすことがある。

ブッシング BUSHINGS独語ACHSENTUCH

運動する二つの物体の当たりやこすれを緩みスムーズにする詰め物の事であるが、ピアノではセンターピンの周囲、キーのバランスピン、フロントピンの接触するキーのバランスピン、フロントピンの接触するキーの側の部分にブッシングクロスが使用されている。このクロスは特に上質の羊毛をきめ細かく織り上げたもので、木部と金属部、チューニングピンブッシングは木製のリングでフレームの穴の中にあるピンの中程を維持し安定させている。

ブライドルテープ BRIDLE TAPE

縦型ピアノのアクション部品、ハンマーバットにとりつけられた布のテープで、先端に皮の小片がのりづけられた布テープで、先端の皮の小片がのりづけされている。この小片はブライドルスキンと呼ばれ、穴があけられており、ウイッペンにつけられた針金にさしこんどとめられる。打弦のとき、ウィペンの落下する力を利用してハンマーを引き戻す作用をし、連打に備えて復元力の一助となる。布テープはねずみが侵入した時に好んで齧られ、跡かたもなくなることがある。

ブラケット BLAKET 独語MECKANIKBACKEN 

アクションの両側にあって各レールの支えになっているほか、縦型ではフレームから突き出しているほか、縦型ではフレームから突き出ているアクションボルトにナットでしっかりととりつけられ、その脚部は棚板のカップスクリューにはめられている。グランドでは、キーフレームにねじ止めされている。

フレーム FRAME 独語PLATTE

鉄骨。平面的な部分は鉄盤と呼ぶべきであるが、一体になっているためフレームと総称する。重さは縦型ピアノで55kgから90kg、ピアノの重量の3分の1を占める、グランドの場合、大型のものは180kgにたっするものもある。ピアノの音と耐久性に大きな影響を与えるものなので長い発達の歴史があり、今も研究されている。

プレッシャーバー PRESSURE BAR 独語DRUCKSTAB

縦型ピアノの弦のチューニングピンに近い部分を押さえつけ、フレームにつけられたアッパーブリッジと共に弦にベアリングをつけて調律を維持させる。
機能の上から「針金おさえ」または「弦おさえ」とも称されているが、断面の形状から「羊マル」という人もいる。

フロントピン FRONT KEYGUIDE PIN

断面が脊円形をしているので「オーバルピン」とも言われる。鍵盤のガイドホールの中に収まってキーの上下動をガイドしている。汚れかすが付着すると、キーのフロントブッシングを摩耗させ、ガタつきの原因となる。このピンを僅かに回転させることにより使宣的であるあ一時的にガタ付きを直す事が出来る。

フロントレール FRONNT RAIL

キーフレームは通常、前部、中部、後部と三本の横板をつないで構成されているが、その前部の板をいう。フロントピンが鍵盤の数だけ植え込まれている。

ベアリング BEAEINNG

弦に折れ曲がりをつけること。発音部分や張力の異なる部分などに区切りをつけ、限定するものである。上下の方向と左右の方向との別があり、それぞれ「ダウルベアリング」、「サイドベアリング」と呼ばれているが、両方を加味される場合もある。各種の弦押さえ、駒ピンなどにこの方法がとられている。

ペダル PEDAL

鍵盤に匹敵にする足の演奏補助装置。二本あよび三本のペダルのうち右のペダルは「ダンパーペダル」左のペダルは「ソフトペダル」になる。三本の場合、中央のペダルはピアノによって目的を異にする。グランドピアノの場合はコンサート様に使われる。「ソステヌートペダル」であることが多いが、アメリカの小型グランドピアノには低音部のみダンパーが弦から離れる装置になっていることもある。縦型の場合にも中央ペダルにこの装置がとりつけられることもあるが、我が国の主流としては「マフラーペダル」がとりつけられている。

ボイシング VOICING 独語STECHEN 

整音。ハンマーフェルトに整音用の針を何十回とつきさして繊維をほぐし、音をやわらかくすることである。しかしピアニッシモでも音が通るように音をつくってゆくのは高度の技術がいる。調律調整はもとろんのこと時にはハンマーの整形を施してからでなくては音色の調整に入ることは出来ない。

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